LastUpData 2008/3/2
古代語訳 第四部 4章 天啓

ノーマル
 拠点会話 「狼の民」
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<共通>拠点会話 「狼の民」

[オルグ]
 ………▼

[アイク]
 ? 何か俺に用か?▼

[オルグ]
 ……▼

[アイク]
 特効薬だな。▼

[オルグ]
 …………▼

[アイク]
 これをどうしたいんだ?▼

[オルグ]
 ……▼

[ニケ]
 オルグ、ちゃんと はなさないか。
 アイクが こまっているぞ。


[オルグ]
 しかし…このものに
 われらのことばは、つうじませんが?


[ニケ]
 それでも、むごんよりはいい。
 すまんな、内輪だけで話をして。▼

[アイク]
 いや、それは構わんが……
 それより、あんたたちも
 古代語を話せるんだな。▼

[ニケ]
 ハタリの公用語だからな。
 私とて、ラフィエルに会わねば
 テリウス共通語など知りもしなかった。▼

[アイク]
 「テリウス共通語」?▼

[ニケ]
 なんだ、知らんのか?▼
 おまえと私が
 いまこうして使っている言葉こそ
 テリウス共通語だ。▼
 俗称で「現代語」と呼ばれるらしいがな。▼

[アイク]
 なんだ、これのことか。▼

[ニケ]
 遥か昔――ベオクが
 「言葉」というものを作り出したという。
 こちらで「古代語」と呼ばれるものだ。▼
 しかし難解であったため
 ラグズには到底、習得できぬものだった。
 そこで作り出されたのが「共通語」らしい。▼

[アイク]
 へえ…おかしなもんだな。▼
 俺が知るかぎり古代語を使うのは
 ラグズの鷺の民で……▼
 竜鱗族のナーシルも
 読めるようなことを言っていた。▼
 ベオクだと魔道使いが使う呪文が
 全て古代語だというぐらいか。▼

[ニケ]
 ラグズの中でも特に長命な
 竜や鷺には
 学ぶ時間はいくらでもある。▼
 そしてベオクは、古いものにこだわらず
 常に新しく優れたものを生み出す種だ。
 全て一新したのだろう。魔道以外はな。▼

[アイク]
 言葉は便利だからな。
 戦いになりそうな時でも
 話すことで無用な戦いを避けられる……▼
 だから言葉は
 たくさん話せたほうがいいと
 モゥディが言っていた。▼

[ニケ]
 ほぅ、あの者が
 そのようなことを……▼
 聞いたか、オルグ?
 おまえも少し見習ったらどうだ。▼

[オルグ]
 ……ど…りょく………
 …………し……する?▼

[ニケ]
 相手が何を言っているのかは
 だいたい理解できるように
 なったらしいんだが、▼
 いざ自分で話すとなると
 なかなか思うようにはな。▼

[アイク]
 いきなり無理しなくてもいい。
 こっちだって古代語が話せないんだし。▼

[オルグ]
 これを、もらってくれ だから…
 こ…れ…… ……やる。▼

[アイク]
 あぁ、わかった。
 ありがとう。▼

[オルグ]
 つうじた!

[アイク]
 いまのもなんとなくだが
 分かったぞ。
 言葉が伝わって嬉しい…か?▼

[オルグ]
 そうだ。

[ニケ]
 ふっ その調子だ。
 伝える気持ちさえあれば
 言葉は後からついてくる。▼

[アイク]
 なるほどな。
 なら、俺も少しは
 古代語に慣れるとするか。▼
 オルグ、これからは
 遠慮なく話しかけてくれ。▼

[オルグ]
 わかった、まかせてくれ。

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